20130524

バイバイ、ブラックバード読み終えた。最近の伊坂幸太郎の中では文句無しに一番面白くて好きだと思った。どれも好きで読んで来たなかでオーデュボンの祈りがやっぱりずっと一番だなぁという気持ちが取れなくてでもそういう最初の壁みたいなの作ると楽しめないから嫌だったんだけど今回で消えた気がする。バスについてはわからない、死、かなと感じた。あと私はやはり温度が低い文体が好きなんだと再確認した。温度が低くて淡々としている文体で直接的に分かりやすい風に面白いことを書かないでユーモアを持たせてるのが好き

 

あのネタは同じ作者の他の作品でもう書いたとか、違う作者のあっちの方が元祖だとか、そういう感想を時々みて、本格推理やミステリで同じトリックだったりするのは避けた方がいいけど、物語のパーツとしてのネタは被ってもいいんじゃないかと思った。結局パーツをどういう組み合わせで、どういう風に見せるかとか、どの言葉を選んで書くかとかが小説の面白さの大事な部分を占めている気がするし、登場人物とそれが合わさった世界の雰囲気で同じ話でもぜんぜん違って見えるから、骨組みだけみてこれは、なになにみたいだとか言うのはもったいない

 
誰かに伝える時にこれはなになにみたいと言うのは便利で、骨組みを見抜くのもいいと思うけど、何かの小説に初めて出会って読む時はなるべくそのものと自分みたいな、独立した感覚でいたいなっておもう
 
次は解錠師読みはじめた。どうしよう寝たいけど読みたいあとおなかすいた

 

バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)